母の肺癌が見つかった日
両親は、奄美で暮らしてました。
町の健康診断で、母の体に小さな肺癌が見たかりました。母は、手術拒否。
兄弟で、手を変え品を変え、説得して手術をうけてくれました。手術の為に奄美をでて、私の家で暮らし、こちらが気に入って、両親と今は一緒に暮らしています。
母は、私が絵を描いていると『それで暮らしていけるわけじゃないのに。そんな歳になって、男もおらん。お金もない。叶わない夢みて』と、ボヤきます🤣
高齢になり、田舎から出てきた両親の為に、私は奄美の夕日の絵をかきました。
私が夕日の絵を描いていると母は
『あんたの夕日の絵は、感動しない❗️夕日はそんなもんじゃない❗️あんたは、夕日を見て感動した事がないから、感動する夕日の絵が描けないんだ❗️一緒に夕日を見に行こう』と、毎回言います。
なので、夕日の絵は、何層も絵の具がのせられ、色や形がかわり、一生完成する事がないです🤣
感動する夕日の絵描けるなら、もはや画家👩🎨じゃん❗️って、言いたいのをこらえています。絵を描く事を反対とまではいかなくても、あまり良く思っていないと思っていた母。もしかしたら、私が絵を描きながら暮らしていければと願っているのかな❓と、感じました。
初めての入選作品は、癌と共に生きる私と母の物語『完成しない夕日の絵』です。
リリーオンコジーキャンバスで、今年入選を頂きました。
その絵は、著作権が移行されましたので、こちらには掲載できませんが『ぱなび』を載せます。山に桜を見に行きたい、花火も見に行きたいと、言った母の為にかきました。
コロナもあり、足も良くはないので、あまり長く歩けないので、今年は見に行けませんでした。勿論、この絵も喜ばず『感動かない』と、ボヤいています🤣🤣🤣
題名 ぱなび
F10号 キャンバス 油彩
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